諦めたくない思い 〜2度目の育休復帰①〜

◆復帰〜1ヶ月のこと


2017年4月

第二子は4月でちょうど一歳。


保育園の0歳児クラスに無事入園。

2度目の育休から約1年ぶりに復帰をした。


久しぶりに出勤する日は、

なんだかちょっぴり照れ臭いような、

不思議な気持ちだった。


産休に入ってから、子供たちとはほぼ離れることなく過ごしていたので、


満員電車だったり、駅の階段が人多すぎて、

登れない感じだったりがとても懐かしかった。


復帰する部署は、休んでいた1年で大幅な人員変更やチーム編成があったものの、

メンバーは半数以上がそのままで、

私としては有難かった。


ただ、『何をするのか』は聞いていなかった。


上司に呼ばれ、(直の上司は変わった)告げられた仕事内容は、


『新規開拓のアポインターを頼む』


ん??

アポインター?

へっ?


新卒の登竜門である、あのアレ??


私、一応、社会人になって13年目なんだけど。


私『えーっと。新規開拓ということは、アポ取れたら受注までということですか?』


『いやいや、アポインターだから、アポだけ取って、他に振って』


私『わかりました。ただ、訪問も行きたいですし、今まで対面で仕事をしてきたので、ゆくゆくは訪問とか、対面で仕事していきたいです』


想定していなかったので、衝撃だったこともあって、たぶんこんな事を言った。


『うん。気持ちはわかるけど、子供が熱出して休んだら、どうするの?リスクがあるよね?アポインターなら、休んでもその日にテレアポができないだけで、他には迷惑かかんないでしょ。俺は1番いい方法で、チームの体制として配置したけど』


あ、怒らせた?

でも、私も怒った。


前回、復帰をした時は、確かに休んだ時に迷惑行為はかけた。

休むリスクも人より高かったよ。


だけど、しっかり結果を出したのに。

泣けるなー。


この会話はわずか10分ほどで、終わり、

目の前にある選択肢は、やるしかなった。


周りの同僚からの、え?テレアポ?なんで?

の同情に目を向けず、


ただただ、逃げたくない、負けたくない思いから、アポインターを受け入れた。


正直、とても嫌だった。

電話をかける行為は、さほど問題はないが、

デスクに座り、ほぼ会話にならない電話をかける。

架電が目標になることが苦痛だった。


6時間の勤務なのに、毎日が長く感じだ。

往復3時間かけて通勤する意味が見えなくなった。


あぁ、辞めてしまおうかと考える日もあった。

家に帰ってからも、ため息ばかりの日々が続いた。


そんな時に、上の子がふと、


『ママ毎日お仕事頑張っているね。ママってライオンさんみたいに、強くてかっこいいんだよね?偉いね。だから、僕も保育園頑張るね!』


と頭を撫でてくれた。



あ!そうか。


そうだよね。今までだって、ギリギリの所でチリチリになりながら働いていたんだ。


私の原動力は、

『諦めたくない』ただそれだけ。


わずか3歳の子が、私にもう一度、頑張る気持ちをくれた。


そう、私は仕事も子育ても、

どちらも続けたくて、諦めないを選択したんだ。


そう思い出し、

先ずは目の前の仕事をやり抜くこと、チャンスがあると信じることにした。


女性活躍とか、産休率100%とか、

色々な声があるけど、結局大事なのは、

子育てしながら働く環境が良いこととか、制度じゃなくて、


一人一人の想いなんじゃないか、

自身をコントロールする力なんじゃないかと感じた。


そう。

私の挑戦はまだ始まったばかり。

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